FODで懐かしいドラマを見ることにハマっています。先日、1997年に放送された織田裕二さん主演のドラマ「踊る大捜査線」のシリーズをFODで見ていたら、なんと、フィンランドに関するネタが登場したのです。全く関係のなさそうな日本の刑事ドラマとフィンランド。どのように関わっていくのか、ぜひ一緒にお楽しみください。
第7話 タイムリミットは48時間
さっそく本題から入ります。初めてフィンランドが登場するのは、第7話。
本庁から覚せい剤取締法違反の容疑で連行されそうになる雪乃(水野美紀)さんを、湾岸署で48時間拘留し、青島さんたちが雪乃さんの無実を証明するために奮闘するというストーリー。
フィンランドが登場するシーンは、
- 真下警部補(ユースケ・サンタマリアさん)
- 柏木雪乃(水野美紀さん)
- 魚住係長(佐戸井けん太さん)
- 外国人被疑者
の4人が登場するシーンです。
取調室で真下さんと雪乃さんが雑談をしているところに、魚住係長が外国人被疑者をつれてやってきます。留学経験があり英語が堪能な雪乃さんに、英語でのヘルプを求めてやってくるシーンです。そのやりとりの最後に、魚住係長は得意げにこう言うのです。
え!?今フィンランドって言った?聞き逃しそうになるほど一瞬の、何気ないシーンでした。魚住係長がなぜフィンランド語が話せるようになったのか。ここから、「踊る大捜査線」のストーリーを楽しむことよりも、魚住係長の登場シーンを待ちわびるようになりました。
第8話 さらば愛しき刑事
次にフィンランドが登場するのは第8話。全体としては、プロファイリングを用いて捜査を進めるストーリー。
その話とは関係なく、冒頭にほのぼのシーンがあります。湾岸署で働く職員の子どもたちが、父親の職場見学にやって来ているというシーンです。職員は全員日本人なのに、子どもたちの中に、外国人風のきょうだいが2人いるのです。
外国人きょうだいを見ての青島さんと真下さんのやりとり。ここで初めて、魚住係長とフィンランドとの関わりが明らかになります。子どもたちのセリフは「ハイ!ダディ!」。ここもフィンランド語だったら嬉しかったなぁ。
第10話 凶弾・雨に消えた刑事の涙
魚住係長のフィンランドエピソードは続きます。次にフィンランドネタが登場するのが第10話。この回は最終回に向けて重いストーリー展開になっていく重要な回。
このドラマの魅力的なところは、どの回にもシリアスなシーンと気が緩むシーンの緩急があって、端々に小ネタが仕込んであり、それほど重要ではないけど何度も見返したくなるエピソードが散りばめられているという点です。
今回も、その緩急の「緩」のシーンから。結婚式場で確保したスリを魚住係長が取り調べているシーンです。スリの被疑者に言った台詞がこちら。
私ね、結婚式、フィンランドでやったんですよ
嬉しそうに笑いながら話す魚住係長。リアルタイムでドラマを見ていた時は、国籍までは気にしていなかったけど、当時も魚住係長の奥さんネタを楽しみにしていたことを思い出したのでした。
第11話 青島刑事よ永遠に
連続ドラマとして最後にフィンランドが登場するのが、最終回。第10話で真下さんが職務質問中に凶悪犯に撃たれたことにより、本庁と所轄(湾岸署)一体となって被疑者を追うストーリー。冒頭から緊張感の続く展開です。
この回の終盤を、また魚住係長が微笑ましいエピソードで締めくくってくれました。真下さんが一命をとりとめ、病室で雪乃さんが見守っているところへ、青島さんが署内のみんなからのお見舞いの品を届けるというシーンです。
織田裕二さんがセリフをちょっぴり言いよどんだりするところも見どころです。フィンランドとか、トントゥとか、耳慣れない言葉をセリフとして覚えるのに苦労したのかな、と思いながっら何度も見返してみたシーンです。
このドラマの放送は北欧ブームよりずっと以前の1997年。このトントゥの置物をどこで入手したんだろうか?美術さんが作ったんだろうか?誰が監修したんだろうか?など、いろいろ思いを巡らせて楽しみました。
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歳末特別警戒スペシャル
連ドラが終わった年の暮れに放送されたスペシャルドラマに、またもや魚住係長のフィンランドネタが登場します。
夫婦喧嘩をして関係が悪化していた魚住夫妻。ある日、奥さんが夫の職場、湾岸署に乗り込んで来ます。今までずっと魚住係長のセリフでしか登場しなかった奥さんがお披露目された、おそらく初めてのシーンでしたので記憶に残っています。うろ覚えですが、私の印象ではとても感情的な人、ラテン的な印象でした。怒って乗り込んで来てケンカして、最後には仲直りして抱き合っていたような記憶があります。
残念ながら、この回だけはFODでも見ることができません。大人の事情でしょうか。今後、見ることができるようになることを望みます。
秋の犯罪撲滅スペシャル
その後もスペシャルドラマが続きます。前述のスペシャル以外はFODで見ることができます。魚住係長によるフィンランドネタは、ここでも毎回はさまれます。
放火殺人未遂が起こり、捜査会議が始まった直後に被疑者が自首してきて、捜査員一同あっけにとられていたところに、魚住係長がひとこと。
うちでアンジェラとご飯食べられる、めでたしめでたし!
アンジェラとは奥さんのこと。愛妻家ぶりが分かるシーンです。やっぱり仲直りしてたんですね。
映画
踊るシリーズは映画化もされており、現在、1、2と「交渉人真下正義」を再視聴しました。ここまでで、魚住係長は登場するも、フィンランドネタは見当たりませんでした。今後も残りの映画をチェックして、追加情報があれば加筆していきます。
FODについて
FODに登録してからというもの、懐かしいドラマを見あさっているこの頃。時間が足りません。90年代前後、ドラマといえばフジテレビ一強のような時代でした。私も多感な時期をフジテレビのドラマを見て過ごしました。「東京ラブストーリー」「愛という名のもとに」「ピュア」「OverTime」「君といた夏」「Age35恋しくて」。ストーリーを忘れていることも多く、初めて見るかのようにドキドキし、続きが気になってしかたない毎日。
現在では取扱いが難しい内容が描かれていたり、喫煙やジェンダーに対する意識の変遷がよく分かったり、と、発見も多いです。実際、「踊る」では、青島さんが常にタバコを吸っていますし、その辺にポイ捨てしたりします。時代ですね。
また、「最後から二番目の恋」「最高の離婚」など、比較的最近のドラマも見ています。特に、「それでも、生きてゆく」「最高の離婚」「問題のあるレストラン」など、坂元裕二さん脚本のドラマを見たいがためにFODに登録したところがあります。
アラフォー世代にとって、懐かしいドラマを見放題のFOD、月額課金しても損はない、と思っています。